会社勤務のシナリオライターという選択肢を知る

フリーランスのシナリオライターは非常に多いです。

私の知り合いで言うと、ざっと7割くらいはフリーランス(在宅)のシナリオライターです。

しかし、会社勤務しか経験したことのないシナリオライターの方も、一定数いるのです。

実のところ『フリーランスのシナリオライター』と
『会社勤務のシナリオライター』とでは、なかなか交流する機会が少ないと思っています。

会社員としてシナリオライターをされていた方は、
「フリーランスで仕事をしたいけど、どうやって仕事を取るの?」という疑問を持っています。

フリーランスのみで活動していたシナリオライターの方は、
「内部で働きたいけど、どうすれば会社に入れるの?」と言います。

これは、実際に私が聞いたことです。

その時は業界についてアレコレと説明しましたが、
実はこういう境遇や疑問を持っている人は多いんじゃない?って感じた切っ掛けでもあります。
実は、私はフリーランスも社内勤務も、どちらも経験しています。

2011年から2014年までの3年間は完全にフリーランスで生活していましたが、
それ以前の2008-2010年は会社務めで、2014-2016年も会社務めをしていました。

その経験を踏まえて、フリーランスから会社務めへ転身する方法をお教えします。
まずいまの時代、シナリオライター求人の内、9割がスマホアプリの制作になります。

稀にコンシューマー開発の企業がシナリオライターの募集をかけますが、
経験上、信じられないほど倍率が高いです。

1人の枠に対して、それこそ50人100人の応募が殺到します。

それも今のご時世だと、募集が掛かる企業も限られてきます。

私自身も業界人ですし、ここに訪れる方も恐らく業界人だと思うので言ってしまうと、
最近よく募集がかかるのはバンナムとスクエニですね。

(セガも見かけましたが、あれはセガネットワークスの方だったかも知れません)
今年の初めには、スクエニのキングダムハーツ開発チームがシナリオライターを募集していました。
当然その枠は1人です。

すごい倍率で、書類審査だけで大半の人が落ちたとの噂です。

このように、情報の入り口を常に開いておくと、そういう情報も入って来るわけです。

 

■転職エージェントという仕組みを利用する

では、その情報の入り口とは何なのか、ということですが。
単純な話、転職エージェントと仲良くしておくことです。
そうすることで自然と情報が入ってきます。

私は新人ではなく、ある程度どのような現場でもシナリオを書けるという前提があるので、
転職エージェントがこの契約を取りたい、という求人案件は相談してもらえます。
転職エージェントは、派遣契約なら時給の1.5倍から1.7倍くらい、紹介ならば年俸の数割を貰えます。

1人採用を勝ち取ると、それだけで非常に大きな利益になるのでエージェントも必死になるのです。
逆に言えば、だからこそエージェントたちは少数経営も可能です。

私が知っている中では、転職エージェントがたった3人で会社を回している所があります。
3人の社員が、1人につき10人程度の人事案件を確保すれば、それだけで十分な利益になります。

だから転職エージェントの場合、小さい会社の方がいいかも知れません。
それぞれのエージェントの能力値が高いからこそ、経営が成り立つというわけです。

私はこれまでに、思い出せるだけでも7社くらいのエージェントと交流を持っています。
だから私の個人情報は、かなり業界的(表に出ない所で)には広まっているはずです。
それが良いのか悪いのかは別として、そういうアクションを取ることは大事だと思っています。

何故かというと、多分それは私が我が侭だからです。
より面白い開発案件を、タイミングを逃すことなく、物にしたい!と思っているからですね。
転職ってとても大事で、人生の節目にも数えられるものです。
万が一にでも、ブラックな環境に入ってしまうと、それはクリエイター生命にも係わる問題です。

私でなくとも、じっくり選んで考えたいと思うはずです。
出来ればAかBかだけではなく、それぞれの特色のある「A、B、C、D」の中から選びたい。
と、そういうことです。

■オススメしたい3つの転職エージェント会社

株式会社ワークポート

まず組織的に大きく、多くの求人案件を確保しているのがワークポートです。
JR山手線にも広告を出している企業で、規模も大きな会社です。
電車のドア付近の広告、見たことある方もいるのでは?

いまいち萌えない感じのキャラクターがすごく気になりますが、敢えて触れません。

昔はもっとこぢんまりとしていた印象ですが、ここ数年で急成長をしています。
ITやゲームに特化していた記憶がありますが、今では幅広い職種を取り扱っていますね。
一番の強みは転職実績が豊富なため、あらゆるケースに対応できるデーターベースが構築されていること。
ただ悪く言えばシステマチックで、エージェントの個性が分かりづらいこともあります。
そういうときのコツとしては、わざと「どれがいいか分からない、教えて」と質問してみることです。
そうすると、意外とエージェントの性質も分かってくると思います。
(あんまりやると、問題のある人だと思われる危険もありますが…)
ゲーム系でエージェントが初めてなら、とりあえずワークポートに登録しておくのも手です。

 

株式会社ギークリー

次点ではギークリーでしょう。
こちらは本当にゲーム・クリエイター業界に強いです。

情報という点でも、業界に精通しているエージェントが何人もいるようですね。

ただこれはデメリットですが、ネットで応募まで出来るシステムを構築しているため、どうしても人間味は薄く感じてしまいます。
しつこい電話がない部分は好印象なんですが、こちらから働きかけないと連絡が途絶えることもあります。
これは個々の問題なので捉え方にも寄りますが。
ただ、前述したようにゲーム・クリエイター職の方ならば、
1度は試してみていいと思うエージェントです。合う合わないはありますからね。

 

ギークス株式会社

IT系、エンジニア系ならばギークスは強いです。
シナリオライターでないのにここまで読んでしまった方に朗報ですね。

こちらは「クラウドエンジニアリング事業」と一風変わった名称で取り組んでいます。
エンジニアに強い理由は、ギークス自体がゲーム開発をやっているからです。

業界の勝手が分かっている企業は、働く側に立って物を考えてくれます。
これは、エージェント専門会社では知り得ないノウハウを持っていることになります。
先方の言い分には無理がある、というケースでも
いちいち説明しないと分かってくれないエージェントよりも、
言う前から「これは無理だよね」と理解してくれる方がいいに決まってますよね。
スマホアプリ業界でも、エンジニアの方たちは何かと緊急対応などで酷使される立場。
働くことだけに集中するためにエージェントを使うというのも、
今の時代に合っているかも知れませんよ。

 

 

今回は3社ほどエージェントをピックアップしました。
ゲーム会社で働きたい、IT企業で働きたいという方の道標になればいいなと思います。

ひとつ心構えをお伝えしておくと、エージェントにとって「あなたは顧客」です。
あなたという材料を紹介して企業から報酬を貰うので、萎縮しないで挑むことが大事です。

あと意外と私しか知らないことも書いてありますので、
企業様におかれましては、この書き方は変えてくれ、というのがあればご連絡ください。
迅速に対応致します。

それでは、有意義な人生を過ごすための、有意義な会社選びを頑張ってください。